
企業概要:管工事業(建設業)
管工事業(N社)の運転資金の融資をご支援しました。
N社は水道管などの管工事を行う年間売上高2億円程度の建設業でした。
ご相談内容:リスケ中の運転資金借入
N社は、業績が悪化し、取引金融機関に対し、融資の返済条件変更を申し出る通称:リスケ(リスケジュール)を行なっていました。リスケとは、当初の契約で定めた毎月の返済額を一時的に減らす、または返済をストップすることを言います。一旦、リスケを申し出ると、リスケ中、及びリスケを正常化し通常返済に戻ってからしばらくは新規の融資を受けることができなくなります。一方で、管工事の事業を継続していくためには、大規模な工事を受注した際、運転資金を借り入れる必要性がありました。
ご支援内容:リスケ中の短期運転資金借入のための計画書作成
N社では公共工事を多く受注していました。公共工事の多くは、着工時に2割、完工時に8割など、工事完了後に入金される売上の割合が大きいことがよくあります。この場合、工事期間中の人件費や外注費、原材料費などの運転資金が必要になります。
N社は、取引している金融機関が地元の信用金庫1つのみでした。売上の入金も融資の返済も同じ信用金庫で行なっており、メインバンクと位置付けており、金融機関も同じ認識でした。信用金庫からすると、売上の入金状況が日々、確認できるため、N社の業績をタイムリーに把握できるというメリットがあります。
過去の取引履歴や工事完了後に入金される売上の割合が大きい事業であること、公共工事であり返済できる可能性は高いこと、工事の進捗計画を説明し、工事期間中のみの短期融資(工事完了後に一括返済)を借り入れることができました。
ポイント
- リスケ(条件変更)中は融資が受けられなくなること
- メインバンクと良好な関係を築き実績を作ることで短期融資を借入できたこと