
企業概要:保育園・幼稚園
保育園(S社)の従業員による事業承継をご支援しました。
Sさんは神奈川県内の認可保育園で働く保育士でした。
ご相談内容:従業員による事業承継と独立(EBO)
Sさんの働く保育園は、中学校や高校などを運営する学校法人がグループの事業の一環として経営していました。地域でも評判がよく、人気の保育園でしたが、収益性が高くなく、学校法人の経営方針の変更に伴い、保育園を閉鎖するという話が浮上しました。Sさんは他の従業員と話し合い、Sさんが従業員代表として事業を引き継ぎたいと考えるようになりました。
ご支援内容:事業承継計画の作成と創業融資の活用
従業員による事業承継のことをEBO(Employee Buyout)と言います。Sさんには、Sさんが代表取締役社長を務めるS社を設立し、学校法人から保育園事業を買い取り(買収)、S社として保育園を継続運営することをご提案しました。法人の設立や適切な評価金額での買収に向けた学校法人との交渉、各種契約書の整備、従業員の継続雇用に関する手続き、子供を預ける親御さんへの対応、買収資金としての創業融資の活用など非常に多岐にわたる伴走支援を行いました。Sさんをはじめとした従業員の対応など保育園の地域での評判は高く、保育園が継続されることになったことは、メディアでも取り上げられました。事業計画書を綿密に作成したことで、学校法人は収益性が低いと判断していたものの、承継後のS社ではしっかりと収益も確保できる保育園事業となりました。
ポイント
- 現在の事業運営会社から従業員が代表を務める会社で事業を買収する形で事業承継・独立したこと
- 独立開業に加えて、事業承継(買収)に関する対応も並行して行ったこと
- 事業承継計画を作成することで、収益性を改善させたこと